鱗持つ亡国の姫君パティシスは、辺境を治める王子テオドアのもとに戦利品として迎え入れられる。「他の褒美は何一ついらない」とまで断言したテオドアは「蛇は大丈夫」などととぼけてみせ、パティシスを望んだ目的をなかなか明らかにしない。パティシスはテオドアを知るために視察に同行するが……。 亡国の姫君と王位継承権を失った王子、国の中心から遠く離れたふたりの優しい夜の物語。
おだやかに変わる関係、やがて夫婦になる
戦利品として王子テオドアに求められた亡国の姫君パティシス。 不器用なふたりは、郊外への視察をきっかけにテオドアの目的を共有する。 遠くぎこちない関係から、少しずつゆっくりと歩み寄っていく。 じれったい・くっつかない話が好きな方にとてもオススメです。 本文約1万字・PDF34ページ。
王子:テオドア×姫君:パティシス
王位継承権を失った王子:テオドア ある理由から、王都を遠く離れ辺境の要衝を治める王子。 もっさりした外見、のらりくらりとした言動でパティシスを翻弄する。 亡国の姫君:パティシス 誇り高き竜人の姫君。祖国の滅亡から捕らえられ、戦利品としてテオドアに求められた。 気が強く高潔だが、わりと素直で根は優しい。
おとぎ話と添い寝
パティシスはテオドアの目的を知り、自らがある意味救われたことに気づく。 そして彼の目的に協力するうち、テオドアを守り休ませてやることにつながる。 一方的な想いではなく、相互に認め合い想いあう夫婦への道のりを描きます。 「おとぎ話」と「添い寝」のモチーフが関係性の反転を象徴します。













