「末永く、竜と人とが睦まじくありますように」山に抱かれた聖都市には、物語を食べる竜が棲む。位を継いだばかりの若き法王は、竜に物語を捧げる吟遊詩人を決めるにあたって、謎めいた吟遊詩人ルルカに誘われる――「陛下は、ご自分で物語をおつくりになりたいのではないですか?」
恋愛未満、ただ互いに唯一無二の大切な人
竜に物語を捧げる吟遊詩人を選ぶにあたって、みずから物語を語ることをためらう法王に、ルルカは告げる。 「どんなに巧みな物語であっても、ただひとつの魂を想って紡がれた物語にはかなわない」 このお話は「物語をつくること」「それを誰かに聞かせること」を一貫して肯定します。 物語の完成度や巧みさではない。自らを想って語られた物語こそが、何よりの甘露。 そして、主人公の法王とルルカは、いつか互いを想って物語を語り合う関係になるでしょう。
吟遊詩人ルルカ×法王位を継いだばかりの少女
謎めいた吟遊詩人:ルルカ 竜に物語を捧げる儀式を前に突如法王宮に現れ、法王に「陛下のおつくりになった物語を捧げるべきです」と誘惑する。 見目は麗しく、物語も流麗。まさしく竜に物語を捧げるべき吟遊詩人に思える彼が、なぜ法王のつくる物語にこだわるのか? 法王位を継いだばかりの少女 祖父から法王位を継いだばかりの少女。山に抱かれた聖都市には竜が棲み、物語を求めるとされ、儀式をつつがなく終えることを第一に気を張っている。










