すいやせんね兄貴、大事な奥さんの二人目は俺の子供を仕込ませていただきやす・・・!
内容量
全62ページ
あらすじ
「いやぁ! 返して!! 返してください!」 「おーおー、赤ん坊ってのはやっぱりかわいいもんだねぇ。俺の息子もこんぐらいの時はかわいかったもんだよ。なぁヤスよ」 「す、すんません。その子と嫁は勘弁してください」 「渡世の親に黙って、結婚してガキ作って、浮かれてるからこんなヘマすんじゃねえの?」 それを言われて、いつもは頼りになる夫の康彦さもは黙ってうつむくばかり。 私はただ泣き叫ぶことしかできない。 海辺の人気のない倉庫の一角。私がどれほど大声を上げても、外部の人に気づいてはもらえないだろう。 「まぁ、可愛がってきたヤスが結婚してガキもできたんだ。親として嬉しいもんだよ」 表情も声色も普通なのに、背筋がこわばるほどの圧が親分さんから感じられる。 「祝儀だ。ヤス。お前のヘマは目ぇつぶってやるよ」 「あ、ありがとうございます」 「ただよ、こっちのネェちゃんには話聞かないといぇねぇな」 ぬくもりも何も感じない、冷たい笑顔のまま、親分さんが私に詰め寄ってくる。 「ヤスの仕事は知ってたのか?」 私は答えず、ただ親分さんの懐に抱かれたわが子を奪い返そうと必死に手を伸ばす。 「おっと、まだダメだ。母親ってのは強いねぇ、わが子の為ならヤクザもん相手にも向かってこれんだから」 「璃々乃を、娘を返して!」 「質問に答えろ。ヤスの仕事は知ってたのか?」 「……貿易関係とだけ」 「ヤクザもんだってことは?」 「……知りませんよそんなこと」 「そうか、そりゃ災難だったな。ヤスは俺の組のフロント企業で密輸の差配してんだ」 康彦さんに目線を送る。青ざめた顔でこちらにも目を向けてはくれない。 「今回は、ヤスのミスで数千万の取引がダメになっちまった。そのせいで、今ネェちゃんも、このガキも怖い目にあってんだ」 「……娘を返してください」 「まぁまぁ、この子には何もしねぇよ。安心しな。さっき言った通り、この件は目ぇつぶってやるっていってんだ」 「じゃあ、早く。返してください。もう、話は済んだんでしょ?」 「仕事のミスの話はな。親に黙って結婚してガキ作った件について、けじめ付けねぇとな」 「や、やめてください。おじき……。俺が俺が!」 「ヤス! お前、そんなこと言える立場じゃねぇだろ。おい、ゴリ」 「ヘイ」 暴れる私を押さえつけていた、若い男が返事をした。 「この前の件の褒美、まだだったよな。その女使わせてやるよ」 「マジっすか。でも、ヤスの兄貴の奥さん何すよね」 「俺が良いって言ってんだ。なぁ、ヤスこれでケジメだ。いいよな」 うなずかないで。私を助けて。そう願って康彦さんを見つめるも、康彦さんはただ力なく首を縦に振ってしまった。 「やめて、やめてぇぇえ!!」 私がいくら叫んだところで、どうしようもない。 瞬くまに、衣服をはぎ取られて、後ろ手に縄で縛られてしまう。 「へへへ、すんませんヤスの兄貴。いただきますね。ふー、フー、ヤスさんの奥さんヤれると思うと思うと興奮するなあ〜!」

















